こんにちは! ニハシ(@nihashi_kintaro)です。
パリ~ニースの第2ステージの結果と感想をお伝えします。
見逃した方や、他の人の感想を見たい方はぜひお読みください!
パリ~ニースの簡単な概要は前回の記事を参考にしていただけると幸いです。
レース展開と結果
第2ステージも、第1ステージに続いて平坦基調のステージ。
ただ第1ステージは、小さなアップダウンを利用してユンボ・ヴィスマが攻撃を仕掛け、ユンボの1,2、3フィニッシュという衝撃の結末でした。
第2ステージはどんな展開になるのか楽しみです。
マイヨアポワンルージュ(山岳賞)が欲しい選手がスタートから逃げそうなレイアウトになってますね。そのあとは、スプリンターで競ってください、というコース設定に見えますが…
ずっと横風らしいです。(ピエール・ローランさんありがとうございます)
ただ、ここまであからさまな横風だと、警戒しあって横風分断決まらないかもしれないですね…
序盤~中盤
放送前にも落車や横風分断があったようで、なかなかに落ち着かないレースになっている模様。
レースは、昨日マイヨアポワンルージュ(山岳賞)を手に入れたマシュー・ホームズがスタートアタックをし、そこに、2名乗っかる形で、3名の逃げが形成。
その中には、今年引退を表明しているフィリップ・ジルベールも含まれています。
ジルベールにも頑張ってほしいですね。
中間山岳ポイント 1回目 残り149.6 km地点 3級
1位:マシュー・ホームズ(ロット・スーダル)
2位:フィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)
3位:アレクシー・グジャール(B&Bホテルズ KTM)
ワウト・ファンアールトも、落車に巻き込まれた模様。大きな怪我はなかったようです。
中間山岳ポイント 2回目 残り141.2 km地点 3級
1位:マシュー・ホームズ(ロット・スーダル)
2位:フィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)
3位:アレクシー・グジャール(B&Bホテルズ KTM)
集団ではトレック・セガフレードが横風分断作戦を決行したようで、一時期集団が分裂していたようです。
その後、放送開始時には、まとまっていましたが、残り70kmほどのところで落車!
この落車では、マッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ)やダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ)やバウケ・モレマ(トレック・セガフレード)が巻き込まれてしまいました。
中間スプリントポイント 1回目 残り85.3 km地点
1位:アレクシー・グジャール(ロット・スーダル)
2位:フィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)
3位:マシュー・ホームズ(B&Bホテルズ KTM)
1回目の中間スプリントは逃げの3人が通過しましたが、後ろからプロトン(集団)が迫ってきます。
横風が激しいので、集団が見事にエシュロン(横風のため、集団の隊列が直線ではなく斜めになっていること)を作っていて、ペースも上がってきます。
昨日に引き続き、ユンボ・ヴィスマが積極的にペースを上げます。
総合の有力選手や、スプリンターで後ろの集団になってしまった選手もいるため、後の集団は必死に前を追いかけます。
追いつかせまいと、前の集団もペースを落とさないため、残り50km以上あるのに厳しいレースに。
ただ、前の集団は早いながらも、そこまでではなく、遅れた選手も何名か合流していきます。
そんな中、2回目の中間スプリントはユンボ・ヴィスマがとりにいきます。
中間スプリントポイント 2回目 残り36.8 km地点
1位:クリストフ・ラポルト(ユンボ・ヴィスマ)
2位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
3位:ゼネク・スティバル(クイックステップ・アルファヴィニル)
マイヨジョーヌを着るラポルトが先頭。ボーナスタイムも稼ぎます。
ワウトはポイント賞狙いでしょうか。ツールのポイント賞を狙っているという話もありますし。
レースはずっとハイペースで進みますが、街中に入るにつれて風の影響も少なくなってきたのか、さらに集団に戻ってくる選手が増えます。
追いつきそうにない追走集団もありますが、勝負は最終局面へ。
終盤~ゴール!
残り14kmほどのところで、EFエデュケーション・イージーポストのシュテファン・ビッセガーがアタック。これは一度吸収されますが、ビッセガーは残り7kmほどでも再度アタック!
これも成功しませんでしたが、ビッセガーが積極的です。
最後は、クイックステップとユンボ・ヴィスマがスプリントの体制を整えてスプリント勝負へ!
クイックステップのファビオ・ヤコブセンが勝利!
ユンボ・ヴィスマのラポルトがリードアウトで、クイックステップより早めに仕掛け、ワウトが一瞬有利に見えましたが、純粋なスプリント力でヤコブセンが圧倒しました!
ステージ順位
順位 | 選手名 | チーム | タイム差 |
---|---|---|---|
1 | FABIO JAKOBSEN | QST | – |
2 | WOUT VAN AERT | TJV | – |
3 | CHRISTOPHE LAPORTE | TJV | – |
4 | LUKA MEZGEC | BEX | – |
5 | MADS PEDERSEN | TFS | – |
6 | JASPER STUYVEN | TFS | – |
7 | LUCA MOZZATO | BBK | – |
8 | JUAN SEBASTIAN MOLANO BENAVIDES | UAD | – |
9 | OLIVER NAESEN | ACT | – |
10 | CEES BOL | DSM | – |
何人かのスプリンターは、勝負に絡めなかったですね。フルーネウェーフェンとか、サム・ベネットとか。
総合成績(マイヨジョーヌ)
順位 | 選手名 | チーム | タイム差 |
---|---|---|---|
1 | CHRISTOPHE LAPORTE | TJV | – |
2 | WOUT VAN AERT | TJV | +00′ 05” |
3 | PRIMOŽ ROGLIČ | TJV | +00′ 11” |
4 | PIERRE LATOUR | TEN | +00′ 36” |
5 | ZDENĚK ŠTYBAR | QST | +00′ 38” |
6 | MADS PEDERSEN | TFS | +00′ 39” |
7 | JASPER STUYVEN | TFS | +00′ 39” |
8 | FLORIAN SENECHAL | QST | +00′ 39” |
9 | BRYAN COQUARD | COF | +00′ 39” |
10 | ALEKSANDR VLASOV | BOH | +00′ 39” |
ラポルトがマイヨジョーヌをキープ。中間スプリントとゴールでボーナスタイムを加算しています。
ポイント賞(マイヨベール)
順位 | 選手名 | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | CHRISTOPHE LAPORTE | TJV | 27 PTS |
2 | WOUT VAN AERT | TJV | 23 PTS |
3 | FABIO JAKOBSEN | QST | 15 PTS |
4 | PRIMOŽ ROGLIČ | TJV | 12 PTS |
5 | MADS PEDERSEN | TFS | 12 PTS |
6 | PIERRE LATOUR | TEN | 7 PTS |
7 | LUKA MEZGEC | BEX | 7 PTS |
8 | YEVGENIY FEDOROV | AST | 6 PTS |
9 | ALEXIS GOUGEARD | BBK | 6 PTS |
10 | JASPER STUYVEN | TFS | 5 PTS |
ポイント賞もラポルトがキープ。これからはワウト・ファンアールトとヤコブセンの争いになってきそうです。
山岳賞(マイヨアポワンルージュ)
順位 | 選手名 | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | MATTHEW HOLMES | LTS | 12 PTS |
2 | ALEXIS GOUGEARD | BBK | 5 PTS |
3 | PHILIPPE GILBERT | LTS | 4 PTS |
4 | AIME DE GENDT | IWG | 4 PTS |
5 | WOUT VAN AERT | TJV | 3 PTS |
6 | PRIMOŽ ROGLIČ | TJV | 2 PTS |
7 | FREDERIK FRISON | LTS | 2 PTS |
8 | CHRISTOPHE LAPORTE | TJV | 1 PTS |
9 | YEVGENIY FEDOROV | AST | 1 PTS |
10 | SENNE LEYSEN | AFC | 1 PTS |
第1ステージ、第2ステージと、連続で逃げたロット・スーダルのマシュー・ホームズがコツコツと12ptをゲット。
新人賞(マイヨブラン)
順位 | 選手名 | チーム | タイム差 |
---|---|---|---|
1 | STAN DEWULF | ACT | – |
2 | CLÉMENT CHAMPOUSSIN | ACT | – |
3 | STEFAN BISSEGGER | EFE | +00′ 14” |
4 | LUCA MOZZATO | BBK | +00′ 34” |
5 | FRED WRIGHT | TBV | +01′ 29” |
6 | BINIAM GIRMAY | IWG | +01′ 29” |
7 | MATTEO JORGENSON | MOV | +01′ 29” |
8 | BRANDON MCNULTY | UAD | +01′ 29” |
9 | MAURI VANSEVENANT | QST | +01′ 29” |
10 | ANDREAS LEKNESSUND | DSM | +01′ 37” |
昨日、マイヨブランを手に入れたビニヤム・ギルマイは落車と横風分断で遅れて、ジャージを手放すことに。アージェードゥゼール・シトロエン チームのスタン・デウルフが新人賞ジャージをゲット。
感想と第3ステージの展望
第2ステージ感想
2日連続平坦ステージと目されていたステージで、驚きの展開がありました。
もともとスプリント勝負もそうですが、「チームの力」が今大会ではより大きく目立っている気がします。
そんな中でも、しっかり集団に最初から残り、隊列を組み、スプリント勝負にもちこんだウルフパックことクイックステップはやっぱりすごいですね。
同じように昨ステージ同様、ユンボ・ヴィスマの力も目立ちました。
最後のスプリントは、ヤコブセンの力が一枚上手でしたね。展開はワウトのほうが有利に見えてましたが、力でねじ伏せました。
第3ステージの展望
第3ステージも、平坦、スプリントステージです。
ただ、最後のほうに、アップダウンがいくつかあるため、今までの第1、2ステージより、パンチャーのアタックが決まりやすいコース設定のように見えます。
ただ、もっと平坦だった第1、第2も驚きの展開だったので、もう何がおきるかわかりません(笑)
とにかく楽しみに待とうと思います!
おわりです!
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