【2022年】パリ~ニース いよいよ最終ステージ!第8ステージの結果と感想 

サイクルロードレース

こんにちは! ニハシ(@nihashi_kintaro)です。

パリ〜ニース最終日、第8ステージの結果と感想をお伝えします。

見逃した方や、他の人の感想を見たい方はぜひお読みください!

パリ~ニースのレース概要はこちらからどうぞ→第1ステージの感想と結果

レース展開と結果

最終ステージとは言え、2級山岳3つ、1級山岳を2つ超えるという厳しいステージ。

総合争いもまだまだわかりません。

序盤~中盤

最初から2級山岳が連続します。

アタックがなかなか決まらずに進みます。

中間山岳ポイント 1回目 残り94.2 km地点 2級
1位:カンタン・パシェ(グルパマ・エフデジ)
2位:オマール・フライレ(イネオス グレナディアーズ)
3位:ローハン・デニス(ユンボ・ヴィスマ)
4位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)

中間スプリントポイント 1回目 残り90.6 km地点
1位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
2位:コナー・スウィフト(チーム アルケア・サムシック)
3位:バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)

逃げができそうになっても、ユンボ・ヴィスマ中心に、すぐに集団が追いつく展開となります。

中間山岳ポイント 2回目 残り78.1 km地点 2級
1位:カンタン・パシェ(グルパマ・エフデジ)
2位:ディラン・ファンバーレ(イネオス グレナディアーズ)
3位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
4位:バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)

むしろ、ユンボ・ヴィスマの強力なひきで、集団が分裂していきます。

中間山岳ポイント 3回目 残り64.1 km地点 2級
1位:ローハン・デニス(ユンボ・ヴィスマ)
2位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
3位:プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)
4位:ヤスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)

今度はイネオスが、ペースアップし、ログリッチを守るユンボ・ヴィスマのアシストはワウト・ファンアールトだけに。

あっという間に、先頭が5人だけとなります。

中間山岳ポイント 4回目 残り46.5 km地点 1級
1位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
2位:ダニエル・マルティネス(イネオス グレナディアーズ)
3位:プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)
4位:ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック)
5位:サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)

中間スプリントポイント 2回目 残り35.3 km地点
1位:サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
2位:ダニエル・マルティネス(イネオス グレナディアーズ)
3位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)

ここで、ダニエル・マルティネスがパンクにより遅れます!

もう勝負どころとなっているところでこれは痛い。

今日は上りゴールではなく、下ってゴールのため、最後の1級山岳が勝負どころとなります!

ステージ優勝、そして総合ジャンプアップをしたい、サイモン・イェーツナイロ・キンタナがアタックをしてきます。

それをワウト・ファンアールトログリッチが必死にしのぐ展開に。

そして、サイモン・イェーツのアタックに、とうとうログリッチがついていけません!

ログリッチワウト・ファンアールトにアシストしてもらいながら、サイモン・イェーツを追いかけます。サイモン・イェーツログリッチの総合タイムの差は、47秒!

中間山岳ポイント 5回目 残り16.1 km地点 1級
1位:サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
2位:ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)
3位:プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)
4位:ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック)
5位:ダニエル・マルティネス(イネオス グレナディアーズ)

1級の山頂で、サイモン・イェーツログリッチの差は25秒程度。

明らかに本調子ではないログリッチでは、総合成績の逆転まで考えられる展開になってきました。

終盤~ゴール!

ただ、ここから残り15kmほど、ゴールまでは下り&平坦。

プリモシュ・ログリッチワウト・ファンアールトという、タイムトライアルで勝てるような2人で協力して追えば、サイモン・イェーツとの差をこれ以上広げられることはないはずです。

ただ、それは、疲労や体調が万全であればの話。

ワウト・ファンアールトは山岳で遅れ気味だったのを、なんとか堪えてログリッチのアシストに回っていますので、正直余裕はなさそう。

ログリッチは、調子がよいのであれば、そもそも山岳で遅れていないでしょうから、やっぱり余裕はない。

一方、サイモン・イェーツは調子がよさそう。

ここからゴールまで、タイム差の推移を注視する展開となります!

一時期は、なかなか差がつまらない展開で、ログリッチ危うし!となりましたが、ユンボ・ヴィスマの2人がなんとか下りと平地で差を詰めていき、ログリッチのマイヨジョーヌを守ることはできそうです!

気づけば残り3kmほどで8秒まで差が縮まっていました。

総合成績の逆転はなさそう。

あとはサイモン・イェーツが最後までリードを保ってステージ優勝できるか、というのが焦点となってきました。

後ろの二人が追いつけば、スプリントでワウト・ファンアールトが勝つでしょう。

残り1km!

ゴール!

サイモン・イェーツがステージ勝利!

写真の後ろに、ワウト・ファンアールトプリモシュ・ログリッチが見えていますね。

最後は迫られましたが、見事な勝利でした!

ステージ順位
順位選手名チームタイム差
1 SIMON PHILIP YATESBEX
2 WOUT VAN AERTTJV+00′ 09”
3 PRIMOŽ ROGLIČTJV+00′ 09”
4 BRANDON MCNULTYUAD+01′ 44”
5 SØREN KRAGH ANDERSENDSM+01′ 44”
6 STEFAN KÜNGGFC+01′ 44”
7 AURÉLIEN PARET PEINTREACT+01′ 44”
8 ADAM YATESIGD+01′ 44”
9 WOUTER POELSTBV+01′ 44”
10 ION IZAGUIRRE INSAUSTICOF+01′ 44”

UAEのマクナルティが4位。

ダニエル・マルティネスは13位、キンタナは14位でした。

体調不良も多く出た大会となり、最後まで完走した選手は59名となりました。スタートは154人だったので、3分の1ぐらいしか残らなかったレースでした。

総合成績
順位選手名チームタイムタイム差
1 PRIMOŽ ROGLIČTJV29H 19′ 15”
2 SIMON PHILIP YATESBEX29H 19′ 44”+00′ 29”
3 DANIEL FELIPE MARTINEZIGD29H 21′ 52”+02′ 37”
4 ADAM YATESIGD29H 22′ 44”+03′ 29”
5 NAIRO QUINTANAARK29H 22′ 58”+03′ 43”
6 JACK HAIGTBV29H 23′ 06”+03′ 51”
7 ION IZAGUIRRE INSAUSTICOF29H 24′ 07”+04′ 52”
8 JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDAUAD29H 24′ 58”+05′ 43”
9 GUILLAUME MARTINCOF29H 25′ 03”+05′ 48”
10 AURÉLIEN PARET PEINTREACT29H 25′ 47”+06′ 32”

プリモシュ・ログリッチが総合優勝!

念願のマイヨジョーヌです。

ほんとよかった!

ポイント賞(マイヨベール)
順位選手名チームポイント
1 WOUT VAN AERTTJV72 PTS
2 PRIMOŽ ROGLIČTJV50 PTS
3 MADS PEDERSENTFS44 PTS
4 SIMON PHILIP YATESBEX33 PTS
5 BRANDON MCNULTYUAD31 PTS
6 MATHIEU BURGAUDEAUTEN18 PTS
7 PIERRE LATOURTEN16 PTS
8 FRANCK BONNAMOURBBK16 PTS
9 DANIEL FELIPE MARTINEZIGD15 PTS
10 STEFAN KÜNGGFC12 PTS

マイヨベールはワウト・ファンアールトが獲得。ログリッチのアシストをしながらの獲得ですのでワウト・ファンアールトもやぱりすごい。

山岳賞(マイヨアポワルージュ)
順位選手名チームポイント
1 VALENTIN MADOUASGFC44 PTS
2 WOUT VAN AERTTJV24 PTS
3 PRIMOŽ ROGLIČTJV22 PTS
4 SIMON PHILIP YATESBEX14 PTS
5 QUENTIN PACHERGFC13 PTS
6 BRANDON MCNULTYUAD12 PTS
7 DANIEL FELIPE MARTINEZIGD11 PTS
8 VICTOR KORETZKYBBK9 PTS
9 OWAIN DOULLEFE7 PTS
10 MATHIEU BURGAUDEAUTEN6 PTS

ヴァランタン・マドゥアスが守り切って山岳賞。

新人賞(マイヨブラン)
順位選手名チームタイムタイム差
1 JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDAUAD29H 24′ 58”
2 ANDREAS LEKNESSUNDDSM29H 27′ 28”+02′ 30”
3 BRANDON MCNULTYUAD29H 29′ 20”+04′ 22”
4 MAURI VANSEVENANTQST29H 42′ 06”+17′ 08”
5 GEORG ZIMMERMANNIWG29H 45′ 43”+20′ 45”
6 FRED WRIGHTTBV29H 53′ 07”+28′ 09”
7 MATHIEU BURGAUDEAUTEN29H 55′ 03”+30′ 05”
8 FINN FISHER-BLACKUAD30H 06′ 48”+41′ 50”
9 ETHAN HAYTERIGD30H 17′ 55”+52′ 57”
10 TOBIAS BAYERAFC30H 27′ 57”+02′ 59”

UAEチームエミレーツのアルメイダが新人賞。

UAEは新人賞のトップ10に3名入ってます。マクナルティも存在感がありました。

第1ステージから第8ステージ全体の感想と今後の主なレース

第1ステージから第8ステージ全体の感想

前半はユンボ・ヴィスマの強さがとにかく目立った大会でした。

そして何より、なかなか縁がなかったマイヨジョーヌをプリモシュ・ログリッチが手に入れたことが、今年のツール・ド・フランスに向けていいきっかけになったのではないでしょうか。

ツール・ド・フランスでは、タデイ・ポガチャルが最大のライバルになるでしょう。

正直、今のポガチャルにはだれも勝てないような気がしてしまいますが、なんとかしてほしい!

最後のタイムトライアルで逆転されたツール・ド・フランスのリベンジをぜひ果たしてほしいです。

今からツールが楽しみになるパリ~ニースでした。

今後の主なレース
開始日終了日レース名
3月19日ワンデーレースMilano-Sanremo
3月21日3月27日Volta Ciclista a Catalunya
3月23日ワンデーレースMINERVA CLASSIC BRUGGE – DE PANNE
3月25日ワンデーレースE3 Saxo Bank Classic
3月27日ワンデーレースGent-Wevelgem in Flanders Fields
3月30日ワンデーレースDwars door Vlaanderen – A travers la Flandre
4月3日ワンデーレースRonde van Vlaanderen – Tour des Flandres
4月4日4月9日Itzulia Basque Country
4月10日ワンデーレースAmstel Gold Race
4月17日ワンデーレースParis-Roubaix
4月20日ワンデーレースLa Flèche Wallonne
4月24日ワンデーレースLiège-Bastogne-Liège
4月26日5月1日Tour de Romandie
5月1日ワンデーレースEschborn-Frankfurt
5月6日5月29日Giro d’Italia

カテゴリーがワールドツアーのレースのみ、ジロ・デ・イタリアまで記載しました。

どのレースも楽しみですが、まずは3月19日、ミラノ~サンレモがあります。

「モニュメント」と呼ばれる5大クラシックレースの1つです。

スプリンターが勝ちやすいレースとして知られていますが、パンチャー系の選手が勝つことも可能。

今年は、タデイ・ポガチャルも参戦します。

ほんと楽しみですね!

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

更新遅めになってしまいました…。次回からはもっと早めに作成するよう頑張ります。

これからもサイクルロードレースの注目レースは記事にしていこうと思いますので、レースの振り返りや余韻に浸るときの一助にしていただけたら幸いです!

おわりです!

2022年サイクルロードレースの結果と感想の記事です。
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2022年UAEツアー第1ステージ
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