【NFL】2022シーズン CHAMPIONSHIP展望【DIVISIONAL ROUNDの結果と短評も】

NFL

こんにちは! ニハシ(@nihashi_kintaro)です。

いよいよ、今シーズンのNFLも、カンファレンスチャンピオンシップとスーパーボウルを残すのみとなりました。

第1シードのチームがどちらも勝ち残り、力のある4チームが残っています。

スーパーボウルに進むのはどのチームになるでしょうか?

DIVISIONAL ROUNDの結果を簡単に振り返り、CHAMPIONSHIPの展望を記してみたいと思います。

DIVISIONAL ROUNDの結果と短評

【AFC】ジャクソンビル・ジャガーズ VS カンザスシティ・チーフス

チームスコア
ジャクソンビル・ジャガーズ20
カンザスシティ・チーフス27
ジャガーズチーフス
349Total Yards362
205Passing Yards218
144Rushing Yards144

チーフスが第1シードの実力を発揮して勝利。

トータルヤードはほとんど互角ですが、2度のターンオーバー(ファンブルロスト1、インターセプト1)がジャガーズにとっては痛かったです。

ただ、終始チーフスがリードする展開で、点差以上にチーフスの方が一枚上だった印象です。

チーフスQBパトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)は、序盤からジャンプしてのパスや、サイドスローでのパスを決めるなど、調子がよさそうでした。

ところが、前半途中で足首を怪我し、その後控えQBに交代する場面も。

後半はマホームズが出場しましたが、足の状態は明らかによくなく、限定された中でのプレーとなりました。

そんな中で、TEトラビス・ケルシー(Travis Kelce)が14レシーブ、98yard、2タッチダウンと活躍。

RBアイザイア・パチェコ(Isiah Pacheco)も12回のランアテンプトで95yard、平均獲得ヤード7.9yardと活躍しました。

地力を見せたチーフス、次の試合までにマホームズの足がどこまで回復するかが注目されます。

NFL公式のYouTubeハイライト動画はこちら→https://youtu.be/5S1t4dkGDbU

【NFC】ニューヨーク・ジャイアンツ VS フィラデルフィア・イーグルス

チームスコア
ニューヨーク・ジャイアンツ
フィラデルフィア・イーグルス38
ジャイアンツイーグルス
227Total Yards416
109Passing Yards148
118Rushing Yards268

こちらも第一シードのイーグルスが勝利。

点差、スタッツを見てもわかるように、イーグルスの圧勝でした。

特に、イーグルスのオフェンスラインが完璧で、ジャイアンツのディフェンスは何もできませんでした。

その強力なオフェンスラインの力があり、ラッシングヤードは268yardを獲得。

特に、3番手のRBと見られていた、シーズン240yardしか走っていないケニス・ゲインウェル(Kenneth Gainwell)が112yard、平均9.3yardと大活躍。

エースRBのマイルズ・サンダース(Miles Sanders)も90yard、平均5.3yard、QBジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)も34yard、平均3.8yardと各選手がランを出すことができていました。

ハーツのランはそれほど出ていませんが、ランニングバックとどちらが走るかわからない状況を作るのに効果的だったように見えました。

点差がついたように、イーグルスの強さが目立つ試合で、これだけ見ると、イーグルスがスーパーボウル制覇に一番近いのでは…と感じさせる1戦でした。

NFL公式のYouTubeハイライト動画はこちら→https://youtu.be/idKC616WnmE

【AFC】シンシナティ・ベンガルズ VS バッファロー・ビルズ

チームスコア
シンシナティ・ベンガルズ27
バッファロー・ビルズ10
ベンガルズビルズ
412Total Yards325
240Passing Yards261
172Rushing Yards64

大雪の中の対決となりましたが、終始ベンガルズがリードする展開で勝利。

1ST QUARTERに14ー0とリードすると、そのままリードを保って終了。

この最初のリードが大きかったように見えます。

その後は、ベンガルズの試合巧者ぶりが光った試合でした。ビルズに大きなプレーを許すことなく、堅実なプレーで勝利を手にした印象です。

昨年同様、プレイオフでの試合の進め方がうまかったです。

QBジョー・バロウ(Joe Burrow)(242yard、2TD、0INT)、
RBジョー・ミクソン(Joe Mixon)(ラン105yard)、
WRJジャマール・チェイス(Ja’Marr Chase)(5キャッチ61yard1TD)
と中心選手がしっかりと活躍することができました。

TEのヘイデン・ハースト(Hayden Hurst)(5キャッチ59yard1TD)の活躍も目立ちました。

ビルズQBジョシュ・アレン(Josh Allen)のランを26yardと抑えたことも勝因のような気がします。

NFL公式のYouTubeハイライト動画はこちら→https://youtu.be/BDPOZjNE8iI

【NFC】ダラス・カウボーイズ VS サンフランシスコ・49ers

チームスコア
ダラス・カウボーイズ12
サンフランシスコ・49ers19
カウボーイズ49ers
282Total Yards312
206Passing Yards199
76Rushing Yards113

両チームのディフェンスがいい仕事をして、ひきしまったいい試合となりましたが、1TD差で49ersが勝利しました。

どちらのチームも思うように攻撃が進められなかった中で、49ersのTEジョージ・キトル(George Kittle)の存在がやはり大きかったように感じました。

キトルは5キャッチ、95yard獲得と、他の選手が獲得ヤードを伸ばせない中で100yard近いレシーブを見せましたし、なによりチームが苦しい時に助けていた印象があります。

QBブロック・パーディー(Brock Purdy)も、堅実なプレーでインターセプトをされなかったことが勝利に貢献したと思います。新人らしからぬ固いプレーを継続できていました。

カウボーイズは、WRシーディー・ラム(CeeDee Lamb)が10キャッチ、117yard獲得と活躍しましたが、それに続くもう一人の選手がいなかった印象です。

2つのインターセプトも痛かった気がします。

NFL公式のYouTubeハイライト動画はこちら→https://youtu.be/CwaKooHmJOM

【NFC】サンフランシスコ・49ers VS フィラデルフィア・イーグルス

試合開始時刻:日本時間2023年1月30日(月)5:00 AM

NFCチャンピオンシップは、NFC1位のイーグルスと、2位の49ersの戦いとなりました。

順位通り、前評判通りの好カードです。

プレイオフが始まったころは、49ersが話題性もあり、スーパーボウル制覇するかな? と個人的にぼんやりと思っていたのですが、前の試合のイーグルスの強さを見て、がぜんイーグルスがスーパーボウルに最も近いのではないかと思い始めました。

いずれにせよ非常に興味深い戦いとなりそうです。

NFL公式のYouTubeプレビュー動画はこちら→https://youtu.be/QlZZHQqQlsM

上記動画では、10人中7人がイーグルスの勝利を予想。

やはりディビジョナルラウンドでの試合を見て、若干イーグルス優位と見る人が多いようです。

・レギュラーシーズンの成績比較

49ersVSイーグルス
オフェンス 5位VSディフェンス 2位 
ディフェンス 1位VSオフェンス 3位
パスオフェンス 13位VSパスディフェンス 1位
ランオフェンス 8位VSランディフェンス 16位
パスディフェンス 20位VSパスオフェンス 9位
ランディフェンス 2位VSランオフェンス 5位

どちらのチームも本当にバランスよく強いです。

数値上は、オフェンスはややイーグルス、ディフェンスは49ersが上位ということになります。

が、49ersのオフェンスは、RBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)の移籍、QBブロック・パーディー(Brock Purdy)の登場がシーズン中盤以降ということもあり、一概に比較できません。

・イーグルスのオフェンスラインvs49ersのディフェンス

ディビジョナルラウンドで特に目立ったのが、イーグルスのオフェンスラインの仕上がりの良さでした。

#68LT:ジョーダン・メイタラ(Jordan Mailata)
#69LG:ランドン・ディッカーソン(Landon Dickerson)
#62C :ジェイソン・ケルス(Jason Kelce)
#56RG:アイザック・シウマロ(Isaac Seumalo)
#65RT:レイン・ジョンソン(Lane Johnson)
※ #の横は背番号です。

RTレイン・ジョンソン、LGランドン・ディッカーソン、Cジェイソン・ケルスは今年のプロボウルに選ばれています。

その中でも中心は、35歳、プロボウル6回選出のCジェイソン・ケルス

NFL見始めたばかりの方などは、ぜひ#62に注目して試合を見てほしいと思います。

彼はチーフスのスターTEトラヴィス・ケルシーの兄でもあります。兄弟でのスーパーボウル対決が実現するかも注目されています。

余談ですが…選手名鑑だと、トラヴィスの方は、「ケルシー」表記で、ジェイソンの方は、「ケルス」表記になっているのはどうしてなんでしょう?

おそらく、どちらでもいいのだとは思います。ジェイソンも「ケルシー」表記になっている記事もありますし。

さて、話を戻すと、この強力なオフェンスラインに対して、同じく強力な49ersのディフェンス陣がどのようなディフェンスを見せるのか、ここが注目になってきます。

ディビジョナルラウンドのように、ここでイーグルスのオフェンスラインがディフェンスをコントロールできるのであれば、それがそのまま試合の行方を決めてしまう可能性もあります。


その他の注目選手

リーグを代表する2チームのため、スター選手ぞろいですので、独断と偏見で選んだ注目選手です。

列挙すると、ほとんど全員紹介するみたくなってしまうので、勝手に絞ってます。

最近あまり見ていなかった方や、見始めた方が、参考にしてくれれば幸いです。

・49ersオフェンス

#13QB:ブロック・パーディー(Brock Purdy) ドラフト最下位新人。

#23RB:クリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey) シーズン途中で移籍。なんでもできる。

#85TE:ジョージ・キトル(George Kittle) リーグ最高のTE。

とにかくキトルがすごいので、彼をどうするのか、イーグルスのディフェンスの作戦が気になります。

キトルにある程度通されるのは無視するのか、徹底的にマークするのか…

・49ersディフェンス

#97DE:ニック・ボサ(Nick Bosa) 今シーズンのNo1サック数

#54LB:フレッド・ワーナー(Fred Warner) ランもパスも止めます

#29SS:タロアノア・フファンガ(Talanoa Hufanga) 神出鬼没

ディフェンスはこの3人を見ているだけでも楽しいです。


・イーグルスオフェンス

QB:ジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts) パスが正確、ランもできる

RB:マイルズ・サンダース(Miles Sanders) 強いOLに守られ走りまくる

WR:A.J.ブラウン(A.J. Brown) ディビジョナルラウンドは消化不良?

TE:ダラス・ゴーダート(Dallas Goedert) パスオフェンスのカギになる?

A.J.ブラウンは、ディビジョナルラウンドの試合であまり活躍できず、圧勝した試合ながらフラストレーションがたまっていたようですが、この試合はどうなるか?

カギとなるのは、TEゴーダートな気がしています。

・イーグルスディフェンス

サック10以上を上げた選手たちが4人います。
LB:ハサン・レディック(Haason Reddick) 16サック
DT:ジャボン・ハーグレイブ(Javon Hargrave) 11サック
DE:ブランドン・グラハム(Brandon Graham) 11サック
DE:ジョシュ・スウェット(Josh Sweat) 11サック

49ersQBパーディーにどれだけプレッシャーをかけられるか。

まとめ

非常に楽しみな1戦です。

個人的には勝った方がスーパーボウル制覇するのでは?と思っています。

予想は、イーグルスの勝利。

ただ、試合展開も、勝敗も全く読めません。

ハイスコアゲームになるのか、ロースコアゲームになるのか、それすらも読めないです。

ただ、間違いなく見どころが多く、面白い試合になると思います!

【AFC】シンシナティ・ベンガルズ VS カンザスシティ・チーフス

試合開始時刻:日本時間2023年1月30日(月)8:30 AM

AFCは1位のカンザスシティ・チーフスと3位のシンシナティ・ベンガルズの試合です。

こちらも、2位のビルズは3位のベンガルズに敗れたものの、上位チーム同士の1戦となりました。

昨シーズンと同じ対戦でもあり、昨シーズンはベンガルズが勝利しています。

NFL公式のYouTubeプレビュー動画はこちら→https://youtu.be/PMi5DUvAT0o

上記の動画では、10人中8人がベンガルズ勝利を予想。

ベンガルズのQBジョー・バロウは、チーフスQBマホームズとの対戦で3勝0敗と相性もよいため、多くの人がベンガルズが勝つイメージを持っているようです。

・レギュラーシーズンの成績比較

ベンガルズVSチーフス
オフェンス 8位VSディフェンス 11位 
ディフェンス 16位VSオフェンス 1位
パスオフェンス 5位VSパスディフェンス 18位
ランオフェンス 29位VSランディフェンス 8位
パスディフェンス 23位VSパスオフェンス 1位
ランディフェンス 7位VSランオフェンス 20位

どちらも、オフェンスが強く、特にパスオフェンスが一番の強みであることがわかります。

この数値からは、パス中心のハイスコアゲームになりそうだと予測ができます。

もちろん、お互いのチームが対策をしてくるため、その通りになるかはわかりませんが…

ここからは、素直に両チームの豪華なオフェンス陣を見ていこうと思います。

・ベンガルズのオフェンス陣

#9QB:ジョー・バロウ(Joe Burrow)
シーズン成績:4,475yard、35TD、12INT

昨シーズン、今シーズンと成績を残し、リーグ最高のQBの一人となった(なりかけている?)バロウ

プレイオフでの強さも、偉大なQBたちの仲間入りができそうな要因になっています。

#1WR:ジャマール・チェイス(Ja’Marr Chase)
シーズン成績:87REC、1,046yard、9TD

#85WR:ティー・ヒギンズ(Tee Higgins)
シーズン成績:74REC、1,029yard、7TD

#83WR:タイラー・ボイド(Tyler Boyd)
シーズン成績:58REC、762yard、5TD

#88TE:ヘイデン・ハースト(Hayden Hurst)
シーズン成績:52REC、414yard、2TD

#28RB:ジョー・ミクソン(Joe Mixon)
シーズン成績:(ラン)210ATT、814yard、7TD、3.9AVG
シーズン成績:(パス)60REC、441yard、2TD

特にパスターゲットは豊富で、だれを守ればいいのか…という感じです。

ジョー・バロウジャマール・チェイスの大学時代からのホットラインが一番の脅威ではありますが、今度の試合では、TEハーストとRBミクソンの働きがカギとなりそうです。

ディビジョナルラウンドでも、ハーストミクソンがいい働きをしていました。

ジャマール・チェイスヒギンズだけでなく、ハーストミクソンまで仕事をするようだと、チーフスにはかなり厳しい展開になるでしょう。


・チーフスのオフェンス陣

#15QB:パトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)
シーズン成績:5,250yard、41TD、12INT

#87TE:トラビス・ケルシー(Travis Kelce)
シーズン成績:110REC、1,338yard、12TD

正直、リーグ最高といっていいこの2名が、チーフスを支えています。

このジャンプしてのパスはすごかった! とったのはもちろんケルシー

マホームズは、前回のディビジョナルラウンドでの足首の怪我の治りが心配されていますが、怪我した試合自体も結局最後まで出場しているので大丈夫かとは思います。

また、ケルシーもクエッショナブルとなっていますが、練習にはフルで参加したようなので、不安はあるものの、出場すると思われます。

#10RB:アイザイア・パチェコ(Isiah Pacheco)
シーズン成績:(ラン)170ATT、830yard、5TD、4.9AVG

#9WR:ジュジュ・スミス・シュスター(JuJu Smith-Schuster)
シーズン成績:78REC、933yard、3TD

#19WR:カダリウス・トニー(Kadarius Toney)
シーズン成績:16REC、171yard、2TD

WRにはやや苦労した1年でもありました。マホームズの能力の高さでいろいろな選手に投げ分けてトータルのパスヤードは大きく稼ぎましたが、エースWRといえる存在はいないのが今年のチーフスです。

その中で、この前のディビジョナルラウンドではカダリウス・トニーが5RECとケルシーの次のターゲットとなっていました。

WRで活躍する選手が出てくるのか、マークされていても、ケルシー中心で突破するのか、そのあたりのプレイ選択も見ものです。


・まとめ

ベンガルズの方が、駒が多くそろっている印象ではあります。

ただ、チーフスのマホームズケルシーは、やはり特別で、この2人だけでもすべてを覆すことができる力があると思います。

「マホームズ、すげー」、「ケルシーやっぱりすげー」が連発すればチーフス、その回数がすくなければベンガルズといったところでしょうか。

個人的な予想はベンガルズですが、なんとなく、チーフスとマホームズに見返されそうな気がします…

さいごに

ある程度順当な4チームのカンファレンスチャンピオンシップとなりました。

つまり、実力のあるチームがそろったということなので、非常に楽しみです。

いよいよ今年のスーパーボウルの組み合わせが決まる1戦ですので、気合入れて観戦しようと思います!

おわりです!


コメント

タイトルとURLをコピーしました