こんにちは! ニハシ(@nihashi_kintaro)です。
今シーズンもいよいよ残すはプレイオフのみ!
ワイルドカードの見どころと、勝敗予想をすることで、より楽しんでいけたらと思います。
試合のある順に順次更新していく予定です! 間に合うか…
※1月2日の試合中に心停止に陥ったバッファロー・ビルズのダマー・ハムリンが、順調に回復に向かっているようでなによりです。
【NFC】シアトル・シーホークス VS サンフランシスコ・49ers
試合開始時刻:日本時間2023年1月15日(日)6:30 AM
ワイルドカードプレイオフのスタートは、滑り込みで第7シードとなりプレイオフへの切符を手にしたシーホークスとシーズン後半は負けなしで実力と勢いを兼ね備えた49ersの1戦です。
49ersが有利とみられていますが、果たして…
NFL公式YouTubeのゲームプレビューはこちらから(英語です)→https://youtu.be/_JWhfC7IIwM
上記の動画でも、予想している人全員が、サンフランシスコ・49ersの勝利を予想しています。
レギュラーシーズンの最後を10連勝で終えたサンフランシスコ・49ersの負ける姿が正直想像できないといった感じがします。
私の予想も49ersの勝利ではありますが、試合のポイントをいくつか考えてみたいと思います。
・シーホークスのオフェンスVS49ersのディフェンス
シーホークスのオフェンスは、QB:ジーノ・スミス(Geno Smith)、RB:ケネス・ウォーカー3世(Kenneth Walker III)、そしてWR:DK・メットカーフ(DK Metcalf)、WR:タイラー・ロケット(Tyler Lockett)の4名が中心です。
特に今季前半はジーノ・スミスの正確なパスを二人のプロボウル級ワイドレシーバーであるメットカーフとロケットに通すということがよくできていました。
ところが今期終盤にかけて、その攻撃がうまく機能しているように見えません。
プレイオフの大舞台で立て直すことができるか、注目です。
一方で、49ersのディフェンスは今期のサックリーダーである、DE:ニック・ボサ(Nick Bosa)を中心に隙の少ない布陣になっています。
ただ、49ersのディフェンスは強いて言えばパスディフェンスにやや課題があります。パスディフェンスは20位です。自分たちがリードして試合を進める展開が多くなると、つまりチームが強いと、相手がパスを多用してくるため、上位チームのパスディフェンスは数値が悪くなりがちだとは言え、隙の少ない49ersの中では比較的狙うべきところとなるはずです。
49ersのパスディフェンスをジーノ・スミスとメットカーフ&ロケットが打ち破れば、いい勝負になるはずです。
また、劣勢が予想される中では、インターセプトやファンブルといったターンオーバーにも注意が必要です。ボサを中心にQBにプレッシャーがかかる場面も多くなると思いますので、攻撃が成功しなくても、ボールを渡さず辛抱することも大事になってきそうです。
・49ersのオフェンスVSシーホークスのディフェンス
49ersのオフェンスも隙がない布陣です。
シーズン途中に移籍してすぐに大活躍を見せている
RB:クリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)、
リーグ最高のTEの一人であり続けている
TE:ジョージ・キトル(George Kittle)、
スピードとパワーを兼ね備え、RBとしても活躍できる
WR:ディーボ・サミュエル(Deebo Samuel)、
フルバックの代名詞のような名選手
FB:カイル・ユーズチェック(Kyle Juszczyk)、
まさに各ポジションにスター選手がそろっています。
そして、今期後半に登場した新人QBのブロック・パーディー(Brock Purdy)。
あえて、不安要素をあげるとすれば、新人のQB:パーディーが初のプレイオフで実力を発揮できないことですが、なかなかの大物のようで、肝は据わっている様子。
それでもシーホークスのディフェンスは、パーディーにプレッシャーをかけて経験不足につけこむことを狙うべきでしょう。
特に、重要になるのは、ターンオーバー。パーディーにプレッシャーをかけて、そのままサック、ファンブルリカバー、もしくはパスミスをインターセプトして、ボールを奪う場面を、できれば2回ぐらい作りたいところです。
逆に言えば、普通にプレイが進んでしまえば、49ersの勝利が近づいていってしまいます。シーズンの成績が物語っています。よって、シーホークスにはビッグプレイが必要となってくるでしょう。
・両チームのヘッドコーチ
シーホークスのピート・キャロルは言わずと知れた名将。前評判の悪いこの試合でどのように準備をしてくるのか楽しみです。70歳!とは思えない試合中の熱い姿にも注目です。
一方の49ersのカイル・シャナハンは42歳。若いヘッド・コーチも珍しくない昨今のNFLですが、それでもやはりまだ若いヘッドコーチです。今最も勢いがあるチームをスーパーボウルまで導けるのか楽しみです。
・まとめ
49ers優位は動かないと思います。
まずは、49ersのタレントぞろいのオフェンスを楽しみに観戦しましょう。QBパーディーも、もしかしたらこれからスーパースターになるかもしれません。彼にその力があるのかも気になります。
そんな劣勢が予想される中、名将ピート・キャロル率いるシーホークスがどんな風に戦うのか、番狂わせは起きるのか、判官びいきではないですが、シーホークスの意地と戦略を楽しみにするのもよいでしょう。
シーホークスは選手は全体的に若いですが、試合巧者なイメージもあります。番狂わせも十分考えられます。
あるとより一層観戦を楽しめます! |
【AFC】ロサンゼルス・チャージャーズ VS ジャクソンビル・ジャガーズ
試合開始時刻:日本時間2023年1月15日(日)10:15 AM
若いQBが率いるチーム同士の対決となりました。
チャージャーズのQB:ジャスティン・ハーバート(Justin Herbert)とジャガーズのQB:トレバー・ローレンス(Trevor Lawrence)、どちらが次に進むことができるのか、楽しみです。
長髪の二人の対決でもありますね。
3年目のハーバートは、昨シーズンから活躍を見せていて、スターQBへの道を歩み始めているところ。
一方、2年目のローレンスは昨シーズン思ったような活躍ができず、期待外れと評されていたが、今シーズンは評価を覆す活躍。
どちらが先に進めるのか、若いQB二人のパフォーマンスが大きく勝敗を左右するでしょう。
NFL公式のゲームプレビューはこちらから(英語です)→https://youtu.be/k3Dj4nD5zTo
1試合目とは違い、こちらの勝敗予想は難しいところ。実力は拮抗していると思われます。
また、オフェンスが強く、特にパッシングオフェンスに優れているという特徴も似ているチームです。
私の予想は、ロサンゼルス・チャージャーズの勝利ですが、根拠はないです!
・QBへのプレッシャーをかけ続けられるか
やはりこの試合の注目はQB対決になります。
ただ、QB個人の能力だけで戦うわけではありません。QBを守るOL(オフェンスライン)とQBにプレッシャーをかけてくるディフェンスとの戦いでもあります。
QB個人としては自由にパスを投げることができれば、どちらのQBもパスをどんどん決めてくるでしょう。お互い、RB、TE、WRにもタレントがいますし、多彩なパスオフェンスを展開することができます。
となると、どれだけ相手のQBを自由にさせないか、が重要になってきます。
そこで両チームのサック数を見ていくと、
ロサンゼルス・チャージャーズはチームとしてシーズン40サックで全体の17位。順位的には真ん中です。
個人のサック数を見ていくと、
LB:カリル・マック(Khalil Mack)が8サック、
DE:モーガン・フォックス(Morgan Fox)が6.5サック
LB:カイル・バンノイ(Kyle Van Noy)とLB:ドルー・トランクウィル(Drue Tranquill)がどちらも5サック、
となっています。
またLB:ジョーイ・ボサ(Joey Bosa)は2.5サックですが、出場が5試合にとどまっていたためで、出場すれば十分にローレンスを脅かすことになるでしょう。
マック、バンノイと、ベテランの活躍がチャージャーズを次のステージに導くような気もしています。特に、ペイトリオッツで何度もプレイオフを戦っているバンノイの存在は大きいと思います。
一方、ジャクソンビル・ジャガーズはチームとしてシーズン35サックで全体の26位。下から数えたほうが早く、やや少ない印象です。
個人のサック数では、LB:ジョシュ・アレン(Josh Allen)が6サックで最も多く、一人一人のサック数は多くありませんが、決してパスラッシュが苦手なわけではなく、むしろここぞというところでしっかりQBを追い詰めている印象があります。
ただ、5サックをあげていたDE:ドウェイン・スムート(Dawuane Smoot)が怪我で出場できないのは、致命的ではないとはいえ、やはり痛手ではあります。
・チャージャーズのランディフェンス
チャージャーズのランディフェンスは、全体の27位とかなり低い順位となっています。
この弱点をジャガーズが的確に攻めていくことができるかも、試合の趨勢に影響を及ぼすでしょう。
ジャガーズのRB:トラビス・イーティーエン(Travis Etienne Jr.)は今年1,125yardを走り、平均獲得ヤードも5.1yardと素晴らしい成績を残しました。彼が十分に走ることができるような状況であれば、ジャガーズのオフェンスは優位に進めることができるでしょう。
・まとめ
若きQB対決が注目されていますが、勝負を決めるのはディフェンス、もしくはスペシャルチームではないかと思います。
実力が拮抗しているため、いつも以上に一つのプレーが勝敗を左右するような緊迫した試合になりそうです。
残り2秒、このフィールドゴールのキックが決まれば勝ち、はずせば負け、みたいな熱い展開になりそうな予感がします! 楽しみ!
【AFC】マイアミ・ドルフィンズ VS バッファロー・ビルズ
試合開始時刻:日本時間2023年1月16日(月)3:00 AM
AFC EASTの同地区対決となりました。
今シーズン前半、連勝で注目を集めたドルフィンズと、QBジョシュ・アレン(Josh Allen)を中心に攻撃力の高いビルズの1戦です。
ドルフィンズはエースQBのタゴヴァイロア(Tua Tagovailoa)が怪我で出場できないという状況があり、厳しいですが、36歳、新人ヘッドコーチのマクダニエルがどのような戦略をとってくるのか、楽しみです。
NFL公式YouTubeのゲームプレビューはこちらから(英語です)→https://youtu.be/Y_r9xhFFprc
予想は全員がビルズの勝利。
タゴヴァイロアがいないことで、もともとの地力が高いビルズ有利とみられているようです。
個人的には、ドルフィンズにも頑張ってほしいのですが、やはり予想はビルズの勝利かと思います。
大差がついてしまうかも…
・ドルフィンズのオフェンス
QBはスカイラー・トンプソン(Skylar Thompson)で行くとされています。エースのトゥア・タゴヴァイロア(Tua Tagovailoa)は脳震盪プロトコル、控えのテディ・ブリッジウォーター(Teddy Bridgewater)も指、膝の怪我でクエッショナブルとQB事情が厳しいです。
トンプソンは今年のドラフト7巡目全体247位で入団した新人QBです。年齢は25歳。
シーズン成績は、パス成功率57.1%、タッチダウン1、インターセプト3、パスレーティング62.2とお世辞にも良いとは言えない成績です。
もちろん、この試合に向けて準備はしてくるでしょうが、格上とされるビルズ相手には正直不安がいっぱいです。
パスを受けるWRコンビは強力です。タイリーク・ヒル(Tyreek Hill)と、ジェイレン・ワドル(Jaylen Waddle)はどちらもビッグプレイを生み出せる能力があります。
またQBへのプレッシャーを抑え、WRにパスを通すためにもランニングゲームで一定の成果を上げる必要もあるでしょう。
しかし、RBのモスタート(Raheem Mostert)も親指の怪我で出場できず。
もう一人のRB、ジェフ・ウィルソン(Jeff Wilson Jr.)に期待がかかります。ウィルソンはシーズン860yard、平均4.9yardといい成績でシーズンを過ごせているので、一定の活躍は見込めるでしょう。
トンプソンには我慢が必要でしょう。いきなりスターQBのようにパスを決められるわけでもないでしょうから、辛抱強くヒルとワドルが空くのを待ち続けることが大切になりそうです。
また、チームとして、積極的にパスを仕掛けていくのか、ラン中心に辛抱強く戦うのか、選択が見ものです。
・QBジョシュ・アレンのラン
サックされそうになり、プレイが崩れたのに、そこからジョシュ・アレンのスクランブルのランで大きくゲインすることが今シーズンもたびたび見られました。
ディフェンスとしてはせっかくいいディフェンスをしたと思った瞬間に、大きくゲインされるので、ショックも大きくなるプレイです。
当然ジョシュ・アレンのラン対策は行ってくると思います。それが機能してアレンのランをある程度止められるかどうか。
アレンのランを止めることができればビルズの攻撃のひとつを抑えることになり、ドルフィンズにも勝機が見えてくるかもしれません。
・まとめ
総合力で勝るビルズの優位は動かないと思います。
ドルフィンズはどうしてもQBタゴヴァイロアの欠場が痛い…。
ドルフィンズが勝利するためには、ディフェンスで大量得点を許さないよう耐え、QBトンプソンがこの大舞台でシーズン以上の活躍を見せ、いくつかのビッグプレイを生み出し、と、超えなくてはいけないハードルが多そうです。
それでも何が起こるかわからないのがプレイオフの舞台。
ドルフィンズの奮闘にも期待しましょう。
【NFC】ニューヨーク・ジャイアンツ VS ミネソタ・バイキングス
試合開始時刻:日本時間2023年1月16日(月)6:30 AM
13勝4敗で第3シードのバイキングスと9勝7敗1分で第6シードのジャイアンツの1戦。
バイキングスは、13勝4敗という好成績。
その割にバイキングの注目度は低い?かもしれません。
シーズン開始前のスーパーボウル優勝のオッズでは、41.0倍と全チームの中でもやや下のほうの評価でした。まあ、ジャイアンツは101.0倍ともっと下ですが…
ただ、どちらのチームもシーズン前の前評判を覆しての今シーズンの成績です。プレイオフでもその力を発揮してくれるでしょう。
NFL公式YouTubeのゲームプレビューはこちらから(英語です)→https://youtu.be/-QO9gpQGRQk
上記の動画では、6人がジャイアンツ勝利、4人がバイキングス勝利と、シーズン成績と逆の予想がでています。
その理由の一つは、バイキングスのディフェンスが全体31位と低迷していることでしょう。ディフェンスの弱いチームがプレイオフを勝ち抜いていくことはあまりないことなので。
この試合では、注目選手から試合のキーポイントを考えてみます。
・バイキングスWR:ジャスティン・ジェファーソン(Justin Jefferson)
今シーズン、キャッチ数、獲得ヤードでリーグ1位の成績を収めたジェファーソン。
QBカーク・カズンズ(Kirk Cousins)がジェファーソンにシーズン通りパスを決めることができれば、バイキングスのペースになっていくでしょう。
ジャイアンツからすればジェファーソンに決定的な仕事をさせないことが重要になってくるでしょう。リーグナンバーワンのWRをどのように止めるのか? ジャイアンツのディフェンスに注目です。
また、バイキングスTEのT.J.ホッケンソン(T.J. Hockenson)も、パッシングゲームのキーとなるプレイヤーです。TDシチュエーションや3ダウンコンバージョンで彼の出番が多くなることが予想されます。
一方のジャイアンツはシーズンでTEへのパスディフェンスに課題がありました。TEへのパスを抑えられるかも重要なポイントとなってきそうです。
・ジャイアンツRB:セイクワン・バークリー(Saquon Barkley)
ジャイアンツのスターRB、セイクワン・バークリー
2022シーズンのバークリーのハイライト→https://youtu.be/VUSe56Gijms
今シーズン、獲得1312ヤードがリーグ4位、平均獲得ヤードは4.4ヤードと活躍しました。
平均獲得ヤードは、スターRBたちの中ではやや平凡ではありますが、相手のマークも厳しいので仕方がないところでしょう。
バークリーのランが安定して出ると、ジャイアンツのオフェンスはかなり楽になります。
ここに、QBダニエル・ジョーンズ(Daniel Jones)のランも加わります。
ジョーンズはシーズン708ヤード獲得と、ランでの獲得もかなり多くなっています。バークリーとジョーンズでどれだけランで進めるかが、大きなポイントになってくるでしょう。
・まとめ
個人的には、バイキングスの勝利と見ています。QBカズンズが落ち着いたプレーでバイキングスを次のステージに導く気がしています。
カズンズは優れたQBだと思いますが、決してマホームズやジョシュ・アレンのような「スーパースター」という感じではなく、むしろいぶし銀のような存在です。
なんか、そんな選手には頑張ってほしいと思ってしまいます。
両チームのディフェンスやスペシャルチームにも注目ですし、接戦が予想される中では両チームのキッカーも重要な役割を担うことになるでしょう。
見どころはたくさんありますので、楽しんで観戦しましょう。
【AFC】ボルティモア・レイブンズ VS シンシナティ・ベンガルズ
試合開始時刻:日本時間2023年1月16日(月)10:15 AM
AFC NORTHの同地区対決。(この地区どのチームも強くなって、我がスティーラーズには厳しい地区に…嘆)
レイブンズのエースQB、ラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)は膝の怪我のため出場できないため、タイラー・ハントリー(Tyler Huntley)かアンソニー・ブラウン(Anthony Brown)が出場する予定となっています。ハントリーも怪我を抱えていますが、練習には参加しているため、順当にいけばハントリーが先発となるでしょう。
ベンガルズは前回のスーパーボウルで敗れた悔しさをはらすチャンスを狙っています。今シーズン前半は苦しんでいたものの、後半になり調子を上げてきています。
NFL公式YouTubeのゲームプレビューはこちらから(英語です)→https://youtu.be/HUlGYgomjOU
動画の予想では全員がベンガルズ勝利を予想。
やはり、ラマー・ジャクソンの欠場が大きく影響しています。
ラマー・ジャクソンはプレイオフでは精彩を欠くことが多かったものの、ディフェンスの組織を破壊する力を秘めていましたので、いないとなればベンガルズのディフェンス陣は安心でしょう。
・レイブンズのディフェンス
ラマー・ジャクソン不在の中、レイブンズは多くの得点をとることは難しいでしょう。そうなるとやはりカギはディフェンスになりそうです。
レイブンズディフェンスが、ベンガルズオフェンスを苦しめてロースコアゲームに持ち込むことが、レイブンズが勝利するのに必要なことになってきそうです。
レイ・ルイスの時代の強力なディフェンスをもう一度見てみたいものです。
ディフェンスの注目選手は2人のプロボウラー
一人はLBのロクアン・スミス(Roquan Smith)
シーズン途中にベアーズから移籍して、活躍しています。
もう一人のプロボウラーはCBのマーロン・ハンフリー(Marlon Humphrey)
パスディフェンスに長け、ベンガルズの強力パスオフェンスを止めるカギになる選手です。
彼らを中心にベンガルズのオフェンスを止めることが、レイブンズの勝利に必要となってくるでしょう。
ベンガルズも、QBジョー・バロウ(Joe Burrow)を守るRG:アレックス・カッパ(Alex Cappa)とRT:ラエル・コリンズ(La’el Collins)を怪我で欠いた状態で試合を迎えます。パスラッシュに対してより神経質になる必要が出てくるでしょう。
・まとめ
前半と最終盤で、やや不安の見える試合もあったものの、おおむね後半調子を上げてきたベンガルズが優位でしょう。
レイブンズはラマー・ジャクソンがいないことで、戦略が限られています。ディフェンス、オフェンスともに我慢強く戦いロースコアの展開に持ち込みたいところでしょう。
ベンガルズは、右のガードとタックルが怪我でいないという不安材料はあるものの、
QB:ジョー・バロウ、
RB:ジョー・ミクソン(Joe Mixon)、
WR:ジャマール・チェイス(Ja’Marr Chase)、
WR:ティー・ヒギンズ(Tee Higgins)、
WR:タイラー・ボイド(Tyler Boyd)
とオフェンスのタレントが豊富です。
順当にいけば、ベンガルズがオフェンス力で押し切るのではないでしょうか。
ベンガルズ優位の中、レイブンズがどんな戦いを見せるかも注目して観戦しましょう。
【NFC】ダラス・カウボーイズ VS タンパベイ・バッカニアーズ
試合開始時刻:日本時間2023年1月17日(火)10:15 AM
SUPER WILD CARD WEEKENDの最後を飾るマンデーナイトはG.O.E.T(the greatest of all time)とも称されるトム・ブレイディ(Tom Brady)率いるタンパベイ・バッカニアーズとダラス・カウボーイズの一戦です。
45歳にして活躍を続けるブレイディですが、去年撤回した引退も当然可能性があるでしょう。今シーズンのバッカニアーズは厳しい戦いを強いられることが多いです。
シーズン成績は8勝9敗と負け越し。NFC SOUTHの他チームが弱かったため、地区優勝という形でプレイオフ進出は果たせましたが、ブレイディにとっては最も厳しいといっていいようなシーズンでした。
8勝9敗の中身も、8勝中6勝がプレイオフ進出を逃したチーム相手であり、プレイオフ進出のチーム相手では、2勝5敗と大きく負け越しています。
それでも、ブレイディの力で勝ち上がっていけるのか、注目です。
一方のカウボーイズはシーズン成績は12勝5敗と大きく勝ち越しているものの、最終週の試合でかなり仕上がりが悪かったことと、プレイオフに入ってからの弱さが不安視されています。
NFL公式YouTubeのゲームプレビューはこちらから(英語です)→https://youtu.be/SmvgbfaUmBs
動画では6人がバッカニアーズの勝利、4人がカウボーイズの勝利と予想しています。
予想は拮抗していますので、接戦になりそうです。
・バッカニアーズのパスオフェンス
今シーズンのバッカニアーズは8勝9敗と苦戦を強いられました。
試合を見ていても、「なかなかうまくいかないな」という印象を持つことが多かったです。
オフェンスは全体14位、ディフェンスは全体11位と総合的には悪くもないけれど、よくもないといった印象です。
オフェンスはパス1位、ラン32位と極端にパスに偏っています。
RB、レナード・フォーネット(Leonard Fournette)はラン平均獲得ヤードが3.5yardとやや物足りない数値になっています。もう一人のRB、ラシャード・ホワイト(Rachaad White)もラン平均獲得ヤードが3.7で、トップRBたちが4yard超えている選手が多い中やはり物足りないものがあります。
バスオフェンスは、全体1位ですが、それでもどこか物足りなさを感じてしまいます。
QBブレイディのレーティングも90.7と、彼にしては低い数値です。(キャリアでのレーティングは97.2)。
それでもやはり、バッカニアーズにとってはパスオフェンスがカギとなるでしょう。
プレイオフに向けてどのように立て直してくるのか、ブレイディはやはりブレイディなのか、それともやはり年齢には勝てないのか、興味が尽きません。
WRのマイク・エバンス(Mike Evans)、クリス・ゴッドウィン(Chris Godwin)、フリオ・ジョーンズ(Julio Jones)らに多くのパスが通るようであればバッカニアーズが優位に試合を進めるでしょう。
バッカニアーズにとってのよいシナリオは、ランである程度進められ、パスラッシュに対してクイックパスでかわし、ブレイディに時間ができたときにはロングパスを決める、といったところでしょう。
当然カウボーイズのディフェンスはその逆を狙ってくるはずです。ランを止め、クイックパスをケアし、ロングパスを通させない。
どちらが上回るのか注目です。
・カウボーイズのランオフェンス
カウボーイズのオフェンスは、パス14位、ラン8位とバランスよく、ややランが強いといった成績になっています。
ランオフェンスは、二人のRBを中心に組み立てられます。
一人はエゼキエル・エリオット(Ezekiel Elliott)
ジークという愛称で呼ばれるエリオットは、今シーズン231回のキャリーで876yard獲得、平均3.8yard、TD12という成績です。
2016年、新人として1,631yard、平均5.1yardの成績を収めた彼としてはやや物足りない数値ではあります。
まだ27歳ではありますが、やや衰えがあるのか、コンディションの問題なのかわかりませんが、強力な選手ではなくなってきている印象です。
ただ、今年のカウボーイズのランは彼だけで構築されていません。
もう一人のRBはトニー・ポラード(Tony Pollard)25歳
今シーズン193回のキャリーで1,007yard獲得、平均5.2yard、TD9と、長くチームのエースRBだったエリオットを上回る成績を収めました。
またポラードは、パスターゲットしても多くプレイし、39回のレシーブで371yardを獲得してます。
イメージとしては、エリオットがゴリゴリいって、ポラードがスピードでロングゲインを生み出す感じです。
この2名のランを中心に、要所でWRシーディー・ラム(CeeDee Lamb)にパスを通すといった攻撃になるでしょう。
QBダック・プレスコット(Dak Prescott)の調子も気になります。
シーズン最終週では、プレイオフ進出はすでに決まっていた中での試合とは言え、かなり悪い出来でした。
パス成功率は、37.8%と、いくらなんでも低すぎる数値です。
この試合に向けて調整し直してくるとは思いますが、今シーズンインターセプトも多く、安定していないので、「よいプレスコット」なのか「悪いプレスコット」なのか、後者が顔を出してしまうと、カウボーイズは厳しくなるでしょう。
・まとめ
どちらのチームも「盤石」といえるような状況ではないため、シーズンで悪かったところを修正し、良い部分を出すことができるかが、ポイントなりそうです。
そういう意味では、両リームのヘッドコーチをはじめとしたコーチ陣、あるいはチームの立て直しや引き締めができるリーダー的な選手の役割が重要かもしれません。
トム・ブレイディはまさに自身のプレイだけでなく、チーム全体を良い方向にもっていくのに優れていると評されています。
ただ、引退を撤回して臨んだ今シーズンは、その神通力も薄れているのでは?と感じさせるチームの不調でした。
それをこのプレイオフで「やっぱりブレイディってすごいんだ」と魅せてくれるか? それとも…?
おじさんになった私としては、ブレイディにまだまだ魅せてほしいところですので、バッカニアーズとブレイディの勝利を予想しておきます。
できれば、ブレイディにはもう少し勝ち進んでもらって、若いQBとの対決などが見たいです!
あるとより一層観戦を楽しめます! |
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